サイバーパンク: エッジランナーズ を見ました

面白かったです。おすすめ。

最初はヒロインが超ミステリアスで全然心を許してくれなくて主人公の心の傷になったりならなかったりするんだろうな~と思ってました。
他にも色々勝手に予想してましたが、大体がいい意味で外されました。楽しかった。
まず1話で母さんがああなるとは思わなかった…。この世界のクソさをインストールするためだけに1話使ったんだなと思います…。
そこからどんどん主人公がろくでなしになっていって、周囲もろくでなしで、ろくでなしでがろくでもない死に方していくのが悲しいけどめちゃくちゃ面白かった。
田中も田中の親父さんもろくでなしだけど、快気祝いの日に死ぬのはさすがに悲しい。
あの都市に住んでる奴ら全員ろくでなしなんだよな。だからこそルーシーいわく「どう死ぬかがすべて」なんでしょうね。

今石ファンとしては「今石、こんな真面目でハードボイルドな世界作れたんだ…!」という感動もありました。なんか、茶化しやギャグは過去一少なかった気がします。
その反動で主人公の最終形態はお前…やりやがったな…と思いましたが。趣味に走りすぎでしょ。

サイバーパンク(一応)既プレイ民なので、あるある~とか知ってる地形が出てくるのが結構よかったです。
デイルシが同棲してる部屋の間取り、どう考えても私がミッションで情報盗みに行った高級マンションなんだよな…いいとこ住みやがって…。

ストーリーはひたすら主人公がろくでなしに堕ちていく話でラスボスっぽい最強男に呆気なく殺される無情さが強いと思うんですが、死が隣り合わせの世界観と死亡フラグ山盛り状態で進むことに慣らされてそこまでの悲しみはありませんでした。
ギリギリのラインで生きる無法者達の格好良さと物悲しさが両立してて、かなり好きです。
ラストだけルーシーお前そうなるの!?とは思ったんですけど。あの後ほんとどうしたんだろ。エンドロールが流れるまで、今この場で自殺するんじゃないかと思ってました。

デイビッドの人生は傍から見るとアレだったけど、ルーシーと出会えて、ルーシーの夢を貰えたから、彼の中では輝くものになれたんだろうな。
よかったね。