NARUTO THE LASTの思い出

2014年に書いて保存していた文章です。

何もかも信じられなくなって、せめて自分の身の上に起きたことは記録しておこうと思ったんですね。

一応時系列順に書いています。



公開前

2013年のジャンプフェスタNARUTOステージで 2014年夏新作映画公開と発表される。

その場にいたので大興奮。原作者監修という言葉に期待を寄せる。

キービジュアル(一部ナルト・二部ナルト・映画ナルトが描かれたもの)公開。

アクション多めかと期待しさらにwktk。

星の器ジャケット公開。ナルトがサクラとの恋に決着をつける展開が挟まると予想。

サスケの映画ビジュアル全身像が出る。あまりのダサさに憤死。しかし前売り特典のラバーストラップでナルトとサスケが並んでいることから、サスケの出番も多いのではないかと期待。

原作完結直前に映画の設定画流出。ボルトとヒマワリの存在を知る。公開一ヶ月前に設定画流出、かつ原作のネタバレをかますというすさまじさに衝撃を受ける。

2014ジャンプアニメフェスタでハイキューと並んで目玉扱い。

ナルトとサスケの15年間を振り返ると宣伝。

NARUTOはナルトとサスケの声優を呼び、まず既出映像の切り貼りを放映。前半はNARUTOの思い出をそれぞれが語る。後半は映画キャラデザの原作者ラフについて声優がコメントするコーナー。最後に映画宣伝映像を流す。

同じく目玉扱いされていたハイキューは声優を4人呼んだ上で長時間の新規アニメーション公開。その後声優が好きな原作のシーンについて語るなどの内容。

銀魂、暗殺教室でそれなりの長さの新規映像(ショートストーリー)が流れる。

…正直この内容ならNARUTOを外してハイキュー銀魂暗殺をメインで宣伝して欲しかった。アニメフェスタのメイン扱いなら少しくらい新規映像が欲しかった。

この時点では判明していなかったが、サスケ役の杉山紀彰は一言しか台詞のない映画について延々とコメントしなければならなかった。

映画公式サイトの「真のヒロイン」騒動で少しイラつく。

この頃AERAを読みブログで「ナルトがサクラを好きだったことがなかったことにされていると感じる」と発言している。まさかそれが実際に起きるはずがないという慢心があったらしい。慢心と言っていいのかわからないけど、今となっては慢心としか言えない。

試写会組のレポを見て不安が募る。

公開直前のアニメSPに気圧される。何アレ。


公開後

公開初日、朝イチの新宿舞台挨拶に参加。 ナルヒナのラブシーンで爆笑しながら楽しく観覧。しかしさすがにBORUTOの報で脱力し、舞台挨拶登壇者に拍手を送るのも嫌になる。声優さんには全員平等に拍手した。

午後から池袋で友人と二度目のLAST。

あまりに暇でツッコミどころをメモする。しかし目の前で隕石が里に落ちたにも関わらずその後一切里の心配をせず、サスケがいなければ半壊していただろう里の状況を確かめることもなくヒロインとキスして終了する火影候補、というツッコミどころはスルーしていた。何でだろう。虚脱感かな。

CMで「私がヒロインじゃなかったの?」とサクラに言わせるあまりに趣味の悪い宣伝にイラつく。この頃のアニナルはOPがLASTの宣伝、CMもLASTの宣伝だったのでしんどすぎて録画視聴でミュートと早送りを活用する。

数週間後、別の友人ともう一度観覧。ひたすらお菓子を食べて時間を潰していた思い出。

その友人に「一時期のサスケよりナルトの株が落ちた」と言われ心底同意しながら泣いた。ちなみにその子はサスサクが好きだった。

ジャンプフェスタで7班ステージを期待していたらLAST関連の声優が参加すると知らされテンションだだ下がり。当時非常に気に入っていたとあるロボットアニメも女主人公の声がダメになって脱落した。 当時はかなり重症だった模様。

岸本氏の「隕石が降ってくるシーンでチョウジやキバも活躍させたかったが尺が足りなかった」発言にイラッとする。個人的主観では冗長なシーンが多すぎたため。

声優さんがそれぞれの必殺技を叫ぶパートで「ナルトくん!!」と叫ばれイラッとする。ヒナタはずっとナルトと肩を並べたいと願い修行し、ペイン戦あたりでそれを多少なりとも叶えたのに、非戦闘キャラのような扱いが不快だったため。

■そもそも

・少年バトル漫画が原作なのに、二年もかけて出来の悪い(個人的主観)恋愛映画を作る的はずれさ。

・完結映画と言いながら完結しない、しかも公開初日に続報発表。終わる終わる詐欺常習犯の銀魂ですら完結映画からだいぶ間を置いて新規展開しているのに。

・原作コミックスがまだ完結まで発刊されておらず、アニメもまだ全然原作に追い付いていないのに映画の宣伝で当たり前のようにネタバレするスタイル。さらに言えば原作最終回が載っているジャンプの発売直前に映画設定画が流出している。

■関係者

・音響監督の「そもそもナルトはサクラに恋をしていなかった」発言。当時多くのファンが「サクラはナルトが次の恋に進めるように背中を押した。ナルトはサクラにも恋をしていた」とフォローしていたが…その是非はともかく、音響監督は声優に演技指導する立場でもあるのでこの発言で映画中のナルトは解釈の余地がなくなった。

・映画パンフレットで「主役二人の関係に思い入れはない」という原作者発言。ラブストーリー映画のパンフレットでわざわざ言うことではない。ナルヒナ好きさんに同情。

■内容について

・ネジの死がナルヒナのフラグと言いながら、ネジの死から二年間ナルヒナは一切進展していない。映画でカップルになるまでの過程にも一切関係していない。メタ的なフラグということだったんだろうけど、心象としてはかなりキツい。

・「ナルトは本気でサクラのことが好きなんだ」とまで言ったはずのサイは映画中でナルヒナオチについて完全スルー。彼の成長は対抗心と恋心をはかりかねる程度だったのか。

・ナルトをずっと見ていたはずのヒナタだが、その彼がサクラにずっと言い寄っていた事実についてまったく言及しない。思い出しもしない。気にもしない。しかし英雄となったナルトにきゃあきゃあと群がるモブ達には嫉妬するし、唐突にその場を去って空気を悪くもする。誰かから貰ったらしいマフラーを大切にするだけで任務中気もそぞろになるくらい嫉妬する。しかしサクラには何も言わない。どういうことだってばよ…。

・人への恋慕とラーメンの好きを混同していたと説明されるが、うずまきナルトは一体どういう精神的成長を経てきたのか非常に疑問である。サクラへの同調もすべてサクラのサスケへの恋心を本当の意味では理解していなかったことになり、かなり薄っぺらくなる。あとそんな精神年齢でザブザに「あいつはお前のことが本当に好きだったんだぞ!」なんて言わないで欲しい。

・雪姫や五影会談編を見る限りで明らかに原作とアニメの両方で降雪地帯用のコートが設定されているが、この映画ではなかったことになったらしい。

・連載終了間際には映画に登場予定の同期のラフを次々公開し煽っていたが出番はお察しください。テンテンあたりは台詞すら無く、しばらくテンテンがどこに出演していたかについてファンの間で混乱が起きていた。(ジャンフェスでの出番泣く泣く削りました発言は本当に嫌いです)

・ヒロインと同じ班だったキバとシノは出番数秒台詞数行。いいのかそれで。(それでいて七班+ヒナタという組み合わせのグッズが大量に販売されていたのもどうかと思います)

・結婚式EDでネジの遺影は参列しているが自来也、ミナト、クシナはなし。ヒナタの母親は行方不明。いいのかそれで。

■ヒナタについて

・は????何このキャラデザ??????ふざけてんの???????

・個人的に垂れ目キャラをつり目に変更とか有り得ないと思う。特につり目ばかりで垂れ目の女性がほとんどいないNARUTO世界で、何故ヒナタのアイデンティティを消したのか心底理解できない。

・片思い相手のボロボロのマフラーを勝手に十年近く保管するのは控えめに言ってサイコです…。

・なんで白眼恥ずかしがる描写入れたの…?作中で自分の忍術を恥ずかしがるキャラクターがいましたか…?お父さんやネジやハナビちゃんも内心では白眼のこと格好悪い、キモいって思ってる設定なんですか…?それはかなりショックです…。

■サスケファンとして言わせて

・前売りには散々出しておいて、映画グッズにも散々出しておいて、BDジャケットにはサスケ出さないとかふざけるないい加減にしろ。あんな内容ならもう全部ナルトとヒナタでよかったでしょ。それで売れると判断したならそうしなさいよ。その癖特典ドラマCDはホストサスケとか本当一体何なんだよ。どうしたいんだよ。頼むからこのふざけた商法考えた奴小指をタンスの角に強打してくれよ。頼むよ。

私は自分に嘘をつく人が嫌いです。

正直に言います。NARUTO無理です。